感想&突発小話

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アワティーハーティー
木手と菊丸。あと平古場。

++++++++++++++++++++++++++++++++++

目が合ったかと思ったら、あっと言う間に目の前にいた。
俺達が使う縮地法並の素早さだ。
そういえば彼は、試合中に分身していた。
目の錯覚とは思えない程、確かな存在を感じさせる「分身」を。

その彼―菊丸英二は、小首を傾げながら尋ねてきた。
「ねえねえ木手っちー。
平古場っちって標準語喋るの苦手なの?」
「っち…?」
なんだか勝手な愛称を付けられた。
いや、愛称と言うより、
彼がテンポ良く喋るために付け加えた、といった感じか。
とにかく訊かれた事には答えておこう。
「まあ、そうですね。
うちのメンバーの中でも特に、
うちなーぐちで喋る方ではあります」
「でもさ、ヒアリングが出来てるなら喋るのもできそうなもんじゃない?
木手みたいに、イントネーションが残ってもさ」
「ヒアリング…?
当然ヤマトグチもわかりますよ。
単に喋りやすい方を使っているんでしょう」  
「それじゃ困るんだよにゃあ…」
むむ、とうつむき、眉をひそめる。
「何がです?」
なんとなく経緯の見当はついているが。
「あっちはこっちの言ってることわかってても、
こっちがあっちの言ってることがわかんないんじゃ
会話になんない…っつうか
意思の疎通ができないじゃん。
どう返事すればいいんだかわかんないよ」
「……。
平古場クンに何か言われたんですか?」
「うん。
あっ、そか!木手に翻訳して貰えばいいのか!

「ごめん被りますよ。」
「え。なんでー?」
「…だいたい何を言ったのかは予想がつきますが。
その内本人がちゃんと菊丸クンにわかるように言うだろうから、
必要ない。でしょう、多分。
むしろ余計なことをと怒られかねない」
「予想がつく…?
うわ、なんだろう。
かしましい、とかかなー。」
「……」
思わず凝視してしまう。
自覚があるとは思わなかった。
確かにそうではあるが今回はそれではないだろう。

「にしても」
考えるのを放棄したのか、
まああれこれ予測してみたところでらちがあかないことなのだから賢明な判断だが、
気を取り直したように顔を上げた。
「?」
「木手って、クン付けで呼ぶんだねー?
なんか、なんつーか今、
呼ばれて擽ったい感じした」
「…」
「敬語だったりするとことか、ルドルフの観月とおんなじだけど、
なんか違うんだよねー…」
「どういう意味で、ですか?」
おそらく悪い意味ではないだろう。
表情と声音から察するに。
「わかんない」
素直に即答する。
けれどそれで完結されてはこちらが困る。
「では、わかったら教えてください。
気になります」
「あははっそーだよねー。
うん、わかったら言うね!
っと、んじゃまったね〜!」
それどころではない―試合を勝ち進んだ彼等には
まだやることが山積みだろう―事を
思い出したのか、
弾かれたように身を伸ばし、
風のように立ち去る。
「…また。」
きっとこの言葉も、
上げた手にも気付いていないだろう。

「さて凛クン。
そんなところで立ち聞きとはお行儀が悪いですね」
振り返り声を掛ける。
「…えーしろー、楽しそうに何話してたんだよ?
菊丸と」
素直に木陰から姿を現した平古場クンに、
眼鏡のフレームの位置を直しながら応える。
「話し掛けられたきっかけは貴方の事でしたよ?」
「う」
自業自得、という言葉が脳裏に浮かんでいるような表情をする。
全くもってその通り。
かく言う俺は運良く彼の視界に入っただけだろうが。

「まあ、お互いまだ興味を持たれた程度のようですがね」
「…お互い?
っておい永四郎?」
「これからが勝負ですね」
口角を上げてみせると、平古場クンは更に焦る。
「なんでヤーがアニサーに興味持ってんだばーよ?!」
「俺の勝手だろう」
「そーだけどよー」

間近で観た試合ではほとんどが険しい表情のままだった。
だがさっきの会話ではくるくると、
面白いほどに表情が変わった。
うちのチームで一番気が合うのは、この平古場クンだろう。
だから興味を持つのもわかる。
対戦相手をつとめた甲斐クンは、
どうにも喧嘩腰になりそうだ。

だが彼に惹かれるのは。
同類よりも対極にいる人間の方が、より強くだろう。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++

…凛菊(平菊?)にするつもりだったのに木手→菊に。
はて。
うちなーぐちは下手に使うと嘘っぽいからりんりんはあんまり出せない…。
色々サイトで調べてみたんだが駄目でしたよトホホ。

| 小話;庭球 | 13:26 | comments(0) | - | pookmark |↑PAGE TOP
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