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穴で埋める 【紫火】
火神君と指輪の話紫火版。付き合ってる。
唐突に思い付いたのでとても短い。火神視点。

紫原くん誕生日おめでとう。



+++++++++++++++



なんだかんだあって、互いに意外と気が合うと気づいて仲良くなって
それが友情ではなく恋愛としてのそれだとオレが自覚するのとほぼ同時に向こうから告白されて
オレ達はライバルと友人の期間をさっさと終わらせ変にこじれる事もなくあっけなく恋人になった。

高校二年生のことだ。

とは言ってもアイツは秋田の高校に通っているし、
顔を合わせるのはアイツが帰省するときか大会の時かぐらいだ。

なんとなく誰にも、キセキだけじゃなくチームメイトやタツヤにも
オレ達が付き合ってることを言わずにいた。
紫原もそうらしい。

なんでも、
「なんでわざわざ他のやつらに知らせる必要あんの?」
らしい。
確かに、バスケすんのに必要ないわな、と頷いたら紫原は妙な表情をした。
「どーした?」
「ああ、ううん。
そーいや火神って自分の事とか訊かないと答えないなって思って」
「訊かれたら答えるぞ?」
「そーだねー。オレの質問に応えてくれなかったこととかねーし」
「だよな?」

紫原は何故か怒ったようになんなのアイツらバスケしてる火神にしか興味ねーの? とか呟いてるけど
オレもあんまり他の連中のprivateとか踏み込んでないし、
アレックスがいたし今は紫原もいるし、別に不満はない。

オレだって知りたくなったら訊くし。
だから紫原のことは色々知ってる。
紫原も、オレの質問にちゃんと答えてくれる。
「別に内緒にするようなことなんてないしねー」
だそうだ。

そんな紫原とのデート……会瀬? は、紫原が希望する
「誰にも邪魔されずに二人の時間を過ごせる場所」
として、オレの家が主だ。
外で逢うのはストバスとか他の連中も一緒の時で、コイビトらしいことは出来ないけど
家では別だ。
こんな時はオレを独り置いてアメリカに舞い戻った親父に感謝すら覚える。
まあ親父が日本にいたところで仕事が忙しくてあんま家に帰って来なかっただろうけど。
誰も帰ってこない確信があるのともしかしたら帰ってくるかも知れないってのとでは気の持ちようが違う。
人目をハバカラズ気にすることもなくいちゃいちゃ出来んのは、やっぱ嬉しい。

親父も身体のこと考えると戻って良かったんじゃねーかなって思う。
紫原の話を聴くに、どーやら日本よりアメリカの方が休みがしっかりしてそうだから。

そんな紫原だが、オレと二人きりの時は何故かやたらと穴の空いた食べ物を喰いたがる。

ドーナツから始まり、わっかのスナックだとか五円の形のチョコだとか
飯も、おかずはイカリングだとかオニオンリングだとか
味噌汁の具はわっかになった麩だとか
そういうのをやたらとオレに食べさせたがった。

自分で喰うんじゃなくて、オレに。

あんま種類がないらしくてそればっかってわけにはいかないみたいだけど。

「もんじゃやきは焼く工程の土手がそれっぽいけど食べるときは崩すかー。
あとあんま家ではつくんねーかなー」
「なあ。
そろそろ理由訊いていいか?
なんで形にこだわるんだよ」
「やっと訊いてくれんの?」
「質問待ちだったのかよ」
「自分から言うのはなんかヤだし」
結局話してくれんならどーでもよくねーか? と首を傾げると
「火神、相変わらず心の機微に疎いよね。
そこがいいとこでもあるけど」
と貶されつつも褒められた。……褒めたんだよな? 今の。

「室ちんの指輪がムカつくから」
「……?」
続きがあるもんだと黙って紫原を見つめると、
「以上。だけど」
って首を傾げ返されたけども今ので何をどう理解しろって?

けど紫原は口を閉ざしてそれ以上は話してくれそうもなくて、仕方がないから考えてみる。
タツヤの指輪がムカつくから?
それと何の関係が。
でも共通点はある、気がする。
「あー形?」
けど、そこまでだ。
指輪に似た形のものをオレに喰わせてどうしたい……んだ……

紫原が。
オレに、指輪に似た形の物を。

そう認識すると、途端に顔が熱くなった。

敗けず嫌いな紫原が、タツヤに指輪を貰ったことがあるオレに普通に指輪を渡すのが嫌で?
だから、なのか?

「半分アタリで半分ハズレ」
「あれ? オレ今口に出してたか?!」
「火神の顔見ればわかるよ」
「わかんのかよ?!」
紫原はオレと違ってドーサツリョクに優れてるからなくもないのか。

「オレが料理作れたらもっといーんだけど。
火神を中から侵食していきたくて。
せっかくだし、指輪に近い形のもので」
自分で作れない分、わかりやすく約束の証と謂われる指輪を選んだのだと。

真面目な表情で言う。
リアリストだと思っていた紫原が、意外とロマンチストなことを言う、と驚きそうになって
でもこれはリアリスト寄りかもなと思い直す。

なんだっていい。
紫原が、オレに与えようとしてくれてるものなら。

「でも、なら、オレからも紫原にやんねーとフェアじゃねーだろ。
そーゆーことは先に教えろよ」
「……ああ、うん」
「なんだよ?」
「いーや。
そーいやオレが好きになったヤツってこーゆーヤツだったなって、今更思い出しただけ。」
そう言いながら紫原は倖せそうに笑うから、
オレも嬉しくなる。

「なんなら今度から、料理とか、一緒に作って喰うか」
「……めんどいけど、待ってるのも暇だし
いーよ」
「自分で作るなら形好きにできるしな」

話を聞いたら、オレだって、わっかの形の物を紫原に喰わせたくなるのは当然で。

証は別に形がなくても在ることが出来るんだと、今になって、やっとわかった気がした。
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