感想&突発小話

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カミサマより傍にいて 【赤夜久】
赤葦誕生日おめでとう。

++++++++++++++


「夜久さん。俺の誕生日なんですけど、プレゼントをくれたりする予定はありますか?」
「俺もその話しようと思ってたんだ。
赤葦、何か欲しいものあるか?」
「本人に訊いちゃうんですね。
丁度良いですけど」
「なんだよ訊いて欲しかったってことだろ」
「はい。
本当なら夜久さんがくれるものならなんだって嬉しいんですけど、
付き合って初めて俺の誕生日を迎える今年は、
どうしても欲しいものがあって。
それは、夜久さんからじゃないと貰えないんです」
「へえ? なんだ?」
「誕生日の一ヶ月先になるんですけど。
俺と元日に初詣に行ってくれませんか。
二人きりで」
「なんだ。そんなんでいーのか?
歓んで?」
「いいんですか?
高校最後の年で、春高出場も決まって、音駒の皆で初詣する予定ができたりとか」
「皆っつっても、まず研磨は不参加だろうしな。
行くなら黒尾が近所の神社連れてくぐらいじゃないか?
春高に関しては神頼みしたって仕方ないだろ。
いままで積み重ねてきた練習の成果を発揮するだけだ。
……まあ無病息災は祈りたい気もするけど……」
「ああ……もう無茶して怪我しないで下さい。
心臓に悪いです。
こっちも試合中だったから気にしないようにしないとならなかったのが辛かったんですよ」
「身体が勝手に動くんだからどうしようもないけどなー。
心配かけて悪い。あとありがと」
「……どういたしまして。」
「んな表情するなよ……気を付けるって。
あ、初詣。
そういや今年は黒尾と海とで行ったな。黒尾は研磨も誘ったらしいけど案の定不参加だった。」
「全国大会出場を祈りに……じゃないんですよね?」
「いい新入部員が入りますように、って神様に頼みに行った。
こればっかりは自分達じゃどうしようもないからな。
最近は強豪って程じゃなくなってたから、勧誘するわけにもいかなかったし。
無事叶ったからいつかちゃんとお礼言いに行かないとだな。
リエーフはともかく芝山と犬岡は手の掛からない素直ないいやつらだ。
三人とも将来有望でもあるしな。
勿論他の一年生も、音駒に来てくれて、入部してくれて良かった。
……どうした? 赤葦」
「いえ……たまに、いえ結構頻繁に、夜久さんと同じ学校に行きたかったって思うだけです」
「そーなったら引退するまでこうはなってなかっただろうな。
お前が他校生だから現役でもコイビトになってもいいかもって思ったんだし」
「そうですね。それでも折れるまで結構かかりましたけど。」
「不安だったんだよ。
お前に溺れて駄目になっちまうんじゃないかって」
「……。〜〜っ。」
「大丈夫か? 赤葦」
「……なんとか……。
溺れさせられてないのが良くもありますが悔しい気もします」
「悔しかったらバレー以上に俺に惚れられてみろ」
「俺より上がバレーだけってことですか?」
「訊くな」
「俺にはバレーと夜久さんは同じぐらいですよ」
「そのわりには試合は手心加えたりしないよな?」
「夜久さんがそういうのを一番厭がるの知ってますから」

「それよりお前は良いのか?
梟谷で初詣とか」
「行くにしても二日以降じゃないですかね。
部員全員で行くわけにもいかないですし
スタメンだけで、にしても」
「いやでもお前んとこの主将」
「誘われても先約があるからと断ります」
「……あー、まー、ならいーか。
で、なんで初詣?」
「神様に報告しておこうかと」
「うん?」
「これからずっと夜久さんと一緒に生きていくことを、ちゃんと報告したいと思って」
「えーっと……お前何かの神様を信仰してるのか?
んでそこの神社に?」
「いえ? 詣でる神社もまだ決めてません。
夜久さんどこが良いですか?
今年黒尾さん達と行った神社ですか?」
「そこだけは駄目だろ。
本当にこだわりないのか?」
「はあ。
日本には八百万の神様がいるらしいので、まあその中の誰か一柱に代表でって感じなので」
「わかるようなわかんないような。
夜中に行くのか?」
「夜久さんに風邪ひかせたくないですし朝とか昼とかで大丈夫です。
一緒に年を越せたら最高ですが、その機会はこれから先何度でもあるでしょうから」

「……うん、まあわかった。
んじゃ、場所決まったら改めて連絡してくれ。
誕生日当日には渡せないものになったな」
「じゃあ、夜久さんの声で、言葉で祝ってください。」
「わかったよ」
「貰いすぎになる気がしますが」
「それとこれとは別だろ。
ちょっと眼瞑ってろ。いいって言うまで開けるなよ」
「? はい」

ふわりと近くに夜久の匂いを感じた。
そして、髪に、額に、頬に、左右の耳許に。
腕に、手首に、掌に、手の甲に、指先に。
鼻に、顎に、首筋に。
両の瞼に、最後に唇に。

軽く、触れていったのは――夜久の唇だと気づいていながら、
赦しがないためそれを視ることが叶わず、赤葦は少し、いやかなり残念だと思い、けれと眼を瞑っていたからこそしっかりと感触を受け取れたのだともわかっていた。

「もういいぞ。
誕生日おめでとう、赤葦。
祝えなかった十六回分は、キスにかえさせて貰った」
「……ありがとうございます。
やっぱり、貰いすぎです……。
来年の夜久さんの誕生日、なにをすればお返しに足りますか」
「そこは頑張って知恵を絞ってみろよ。楽しみにしてるから。
それがどんなんであっても嬉しい、のはお前だけじゃないからな?」
「付き合って一年目から飛ばし過ぎでは」
「だからだよ。
翌年からはショボくなるかもなー?
お前は
「一緒にいられるだけで充分」
……なんだろ?」
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